発見!の連鎖【うっかりHAPS】※追記
ご機嫌いかがですか
着物姿のチャイルドマインダー うっかり母ちゃん満茶乃です。
先週の土曜日5月27日は
「HAPS OUR SCHOOL うっかり母ちゃんのにほんばなし 皐月の巻」
無事に開催させていただきました!!
皐月の巻、とはいえ
五月のお話しと六月のおはなし
両方少しずつ。
「夏も近づく八十八夜~♪」って何のこと?
実際に
カレンダーで立春から88日、数えてもらいます。
八十八夜は
農家さんでは、夏への準備がはじまる基準になる日。
歌の歌詞をもういちど追ってみて
「あれに見えるは茶摘みじゃないか~♪ 」
そうか!
お茶を摘むのもこの時期なんや!!
という発見につながります。
子どもたちも興味津々!
実際には、茶摘み自体は各地の気候によって異なりますが、
こういった
身近なものからの発見
は、子どもたちに楽しい連鎖を起こします。
ご近所の建仁寺のお話しを少し。
栄西(えいさい)禅師という人が、
お茶木や精製方法を
中国から日本に持ち込んだという話。
ご近所さんやけど、知らなかったこともたくさん。
お茶という植物つながりで
今咲いている花や、
ここ数日で道端で見つけた植物を
植物辞典で調べてみたり。
次は六月のおはなし。
こちらも、昔ばなし絵本の中から
「ふるやもり」を。
「”ふるやもり”ってそもそも何????」
「さて、何のことやろね?」
子どもたちはそう思いながら聞いていて、最後の最後に、
”あまもり”のことやったって気づいた時の
こどもさんたちの笑顔!!!
こうして
「なげかけ」からはじまって
「やってみる」「不思議に思う」「実践する」「やってみて腑に落ちる」
という”発見の連鎖”は
私がいちばん大切に考えていること。
ほんとうなら、
建仁寺でお茶の葉探しをしたいところでした^^
少しだけ
「安寿と厨子王」のお話をしてから
みなさまお待ちかねのお茶の時間☆彡
今回の和菓子は
上賀茂神社の近くの「霜月(そうげつ)」さんの
「木の芽 琥珀」
透明感のある琥珀に、緑まぶしい木の芽!!
大人には大人気!!!
何故、食べる前に
『安寿と厨子王』の話しをしたか?
それは『山椒太夫』(笑)
季節感にかけて
ちょこっとダジャレのような伏線(笑)
お子様には
おなじ霜月さんの紅茶のお饅頭。
(なぜ紅茶にしたかは、また後程 ♪)
そして、
お茶は新茶!が、
頼んでいた新茶が運送の関係でどうしても間に合わなくて
泣く泣く、いつもの宇治茶の水出しに。
でも、暑くなってきたので
水出し煎茶がほんとうに美味しい季節になりました。
紅茶饅のおとなりは
Kちゃんのママからの差し入れ
祇園・鍵善良房さんの「おちょま」
和菓子の入れ物も、こどもさんには絶好のおもちゃ^^
おいしく和菓子を食べながら
「実は、この紅茶の葉も、緑茶の葉も、ウーロン茶も、プーアル茶も、同じお茶の木(カメリアシネンシス)からとれる葉っぱなんですよ」
というお話し。
さっき、お茶のお話しをしたので、
みなさま、よけいに興味をもって聞いてくださいます。
最後は
いつものように「落語絵本」で楽しく〆ます♪
そして、
今年度からの新企画「世阿弥で子育て」
こんかいの言葉は
「ふと、し出さんかかりを、うちまかせて、心のままにせさすべし」
この言葉は、
風姿花伝の年来稽古條々の
七歳の項目、はじめてお稽古をさせるところに書かれた言葉。
私が高校生の時に
世阿弥は美男子やったらしいという歴史の授業用資料集の項目に惹かれ(笑)はじめて「風姿花伝」を読んだ時
もっとも鳥肌が立った言葉です。
これは、多くを語らなくても
私が言わんとしていることが伝わると思います。
子育てにおいて、もっとも重要なところ。
自主性を育てる、という根本のところですよね。
私は、着物のことも、お稽古のことも、絵本のことも、お料理のお手伝いも
すべて
「これやって~」とはいいません。
私が楽しんでいる背中を見て
こどもたちが自然についてきてくれています。
これが、強要になると、
子どもたちにとって、すべてが辛いものになってしまう。
日常の中で
子どもたちが無邪気に取り組むことの重要性を
世阿弥は700年前から説いているのです。
今月も、
ほんとうにありがとうございました!!!!
三周年という節目のHAPSでの「うっかり母ちゃん」でしたので
お越しくださった方に
「歳時記カレンダー」と「細見美術館の招待券」をプレゼント!!!!
みなさま、
ほんとうにいつもありがとうございます!!!!
来月は
変則ですが第三土曜日となります。
6月17日(土)
13時開場 13時30分開始 15時終了予定です。
どうぞ、よろしくおねがいいたします!!!!
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