石にされてしまいました【天使突抜 百物語~4本目~後記】
ごきげんいかがですか、
うっか母ちゃん満茶乃です。
先週金曜日8/25は
art space 寄す処さんでの恒例企画
「天使突抜 百物語~4本目~」
を開催させていただきました!!!
撮影:実冬様
今回の演目は
はじめて近世の作品
小泉八雲こと ラフカディオハーンの
「怪談」より『耳なし芳一』を
やらせていただきました。
八雲の感じた日本の風景や、
八雲の目線を大事にしたくて
はじめて、男語りにしてみました。
私の怪談の語り口は、
ふだん、粘着質な女語りなのです。
それを、
すっきりと力強い男語りにすることで
表現できるものが、あるのかなと。
そして、
「天使突抜 百物語」の初回に上演した
「耳切団都」(みみきりだんいち)
との違いも、おおきく出せるかなと思いました。
ありがたいことに、感想もたくさん頂戴しました。
しかも、
とても丁寧にかいてくださったご感想ばかりですので
極力省略せずに、お伝えしたいと思います。
「腕をあげられましたね!今回も楽しかったです。」 K様・男性
「 鎧兜の使者が近づいてくる音、
重い門が開く音。
芳一の琵琶語りを聴いて
平家の女たちが泣く細く長い声。。。
満茶乃さんの
すばらしい声と達者な語りに引き込まれました。
そして後半、
和尚さんが芳一に説得するところでは今度は
落語みたいな所作もあり、目でも楽しませてもらいました。
薩摩琵琶の中澤緻龍さんもすばらしかった。
シルクロードを通って伝わった楽器らしい その異国情緒のある音色は 時代をも超えて私を異世界にいざなってくれました。
耳なし芳一が終わると琵琶の独演。“平家物語壇ノ浦の段”は圧巻でした。」 M様・女性
撮影:N様
「薩摩琵琶 語り 扇子
この3つの「アイテム」で
「妖」の場を作り出す演出は
さすがとしか言いようがありません
古典怪談は
ホラーなどと比べると
悲しみを持って伝えるという感じでしょうか?
~中略~
今回は平家物語の
有名な序章から 「耳なし芳一」へと続いていくのですが
敗者としての平家の
この世への「未練」の感じがすごく出ており
その悲しさが
「妖」の氣をぞんぶんに
伝えてくれます
お二人の公演を拝見して
「覗き小平次」
「数えずの井戸」など
怪談に新たな切り口で 表現させたのを思い出させます。
お二人の職人的な「技」と
いきの合った掛け合いが素晴らしいのでしょう
公演の方は
この日も満員御礼
私も今後
リピーターになりそうです。」 N様・男性
撮影:寄す処 沼沢さん
「楽しゅうございました!
天使突抜百物語初参加でしたが、琵琶触れたり本格的な語りが聴けたりと楽しいこと尽くめでした!
~中略~
天使突抜という地名の名前は
五条天神宮由来の義経と弁慶出会いの土地で
~中略~
その所縁の地で平家もの由来を演る、痺れましたね(*´◒`*)」 M様・女性
撮影:N様
「何と言っても、 間 が素晴らしい。
あの、間 が 怖さ、不思議さ、
そして、温度感 が伝わり
まるで、その場に居るかのような気分になりました。また、首の使い方が、とてもお上手で、
幽霊が、話す時、 首を固定して、顔だけ動かされるので、 まるで、ろくろ首の幽霊を彷彿させるようで、とてもよかったです。
~中略~
そして、琵琶とのコラボにより、観客を飽きさせず、
クライマックスまで、一気に持っていかれた感じでした。
やっぱり、流石です!!」 U様・男性
ほんとうにほんとうに、こんな風に
たくさんの方から、客観的なお言葉をたくさん頂戴することができて
感激です。
怪談をさせていただく時というのは、
自分で史料を蒐集し、整理、再話して台本を書くので、
産みの苦しみも、怖さも、とてもあります。
でも、
楽しい時間を過ごしていただけると、すべての苦しみが、昇華されます^^
「石にされてしまいました」
と名感想を残してくださった、
アートエッセイストの実冬さんと。
手前のライト!?は沼沢さん(笑)
ステキなお写真、ありがとうございます!!!
空果梨堂の怪談の生みの親・寄す処オーナー沼沢さん、
薩摩琵琶奏者・中澤緻龍 兄さんと
沼沢さんの渾身の幽霊画の前で♡
いつもありがとうございます!!!
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